LINK3Dは、東京大学コンクリート研究室が開発した鉄筋コンクリート非線形解析の専門ソフトであり、非線形力学解析ツールであるCOM3Dと、材料解析ツールであるDuCOM3Dを統合した連成解析プログラムである。3Dプリントコンクリート(3DPC)は、従来工法と比較して、施工の柔軟性向上、工期短縮、資材ロスの抑制といった利点を有する。3DPC構造物の安全性および信頼性を設計段階で検証・最適化するうえで、LINK3Dは有効な技術的手段である。LINK3Dは、プリント過程、力学性能、耐久性能を含む3DPCのライフスパン性能解析を実行できる。
プリント過程解析
- 錐体のプリント過程に関する解析であり、プリント経路の合理性を評価するとともに、材料特性やプリントパスの最適化に資するシミュレーション手法を提供する。
力学性能解析
- 3DPC供試体の三軸圧縮試験に対する数値シミュレーションであり、プリント経路に起因する力学的異方性を再現できる。
建設用3Dプリント埋設型枠を用いたコンクリ一ト構造物
- 3Dプリント埋設型枠を用いた梁の構造性能シミュレーション事例であり、3DPC構造物の応力および変形を高精度に予測し、構造設計の検証ツールとして活用できる。一方、3Dプリント埋設型枠を用いた柱の耐久性解析事例であり、3DPC表面から内部への塩化物イオン浸透を正確に予測し、耐久性設計の最適化に利用できる。